シアトル現地旅行社より9月下旬現在の近況を報告いただきました。

1)King Countyでは飲食店やジム、大規模屋外イベントでの予防接種証明の提示を義務化:
(King County/キング郡の主な市はSeattle市を中心とし、Bellevue、Redmond、Kirkland、Renton、Tukwila、Sea-Tac等周辺の市が含まれます。)

①シアトル・キング郡公衆衛生局は来月10月25日(月)から、キング郡内の飲食店(レストラン、バー等)、ジム、劇場、映画館などの屋内の利用と、屋外の大規模イベントへの入場に際し、新型コロナウイルスの予防接種証明書、または陰性証明書の提示を12歳以上を対象に義務付けると9月16日に発表しました。

②同公衆衛生局は、この規定を2022年4月25日頃に見直す予定との事です。

③予防可能な新型コロナウイルスの感染と入院が極めて高いレベルにあり、死亡者数も増加していることから、すでに多くのレストラン、プロのスポーツチーム、大学、企業などが独断で実施している予防接種証明の提示をKing County(キング郡)全体に拡大することになりました。 利用客や従業員を感染から守り、医療システムの負担を軽減し、ビジネスの閉鎖を防ぐことが目的です。

*レストランやバー等の飲食店: レストランやバーなどでは飲食店屋内での食事が対象となります。 屋外での食事、テイクアウトの利用客、食料品店など主に屋内での食事スペースとして使用されていない場所には適用されません。 また、座席数が12席以下の小規模なレストランやバーでは、実施開始日は12月6日からとなります。

*屋内のスポーツ、レクリエーションやイベント等の施設: プロ・スポーツや大学スポーツ、舞台芸術やライブハウス、映画館、ジム、劇場、博物館、美術館、会議、コンベンションなどが対象です。 キング郡の屋内の共有スペースでは、マスクの着用も必要です。

*500人以上が参加、観戦する屋外イベント: アメリカン・フットボールやサッカー、バスケットボール、アイスホッケー等プロのスポーツ観戦や、大学スポーツ、エンターテイメント等のイベントが対象となり、500人以上が参加、観戦する屋外イベントではマスクの着用も必要です。

★(現在)予防接種証明書として使用できるもの:
・CDCの予防接種カード(CDC vaccination card)、またはその写真。
・医療記録やワクチン提供者からの接種証明書類。
・印刷された証明書、または MyIRMobile.com の QR Code(9月末に公開予定)。 ワシントン州を含むアメリカ国内の8州が採用しているMyIRに利用者登録(登録無料)をすると、接種証明記録を確認し、スマートフォンなどの画面に表示する事ができます。 尚、MyIRでの記録の確認は直ぐにできない場合があり、アクセスは英語のみになります。
・ワクチン接種証明書を提示する際に身分証明書を提示する必要はありません。

★未だ予防接種を受けていない人、または予防接種の状態を証明できない人のためのオプション:
・予防接種を受けていない人、または予防接種の状態を証明できない人は、到着前72時間以内のPCR 検査陰性証明書が必要となります。 
・もしイベント会場で入場前に検査業者が検査を行っている場合には、そこで実施したRapid Test(迅速検査)で陰性となる必要があります。

2)マイクロソフト社とアマゾン社従業員のオフィスへの復帰:

①マイクロソフト社は従業員のオフィス復帰時期を無期限に延期する事を発表しました。
シアトル郊外のRedmond市に広大な本社キャンパスのあるマイクロソフト社は、公衆衛生面での安全を優先し、米国内従業員のオフィスへの復帰を無期限に延期することを社内通達しました。
マイクロソフト社のフルタイムの従業員は現在世界中で約18万1,000人おり、そのうち約10万3,000人がアメリカ国内で勤務しています。 
そして、シアトル近郊Redmond市の本社キャンパスを含み、シアトル地区では約5万8,000人が勤務しています。

②アマゾン社:
シアトル・ダウンタウンの一角から北のSouth Lake Union再開発地区に本社キャンパスビルが広がるアマゾン社は、当初2021年9月7日の週から従業員のオフィス復帰を予定していましたが、コチラも公衆衛生面での安全を優先し、現時点では年明け2022年1月3日からのオフィス復帰を予定し、それまでは在宅勤務を続けるようにしています。 現在Greater Seattle地区(シアトル本社キャンパス地区及びBellevue地区を含み)では約5万人がオフィス勤務しています。

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